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技術コラム

焼付塗装の製品に吊り穴が必要な理由とは?

2026.04.30 (Thu)

塗装製品を依頼するときにどうしても吊り穴が必要になるのはなぜでしょうか?

「置いて塗装してくれればいいのに」と思ったりしませんか?

実は焼付塗装というのは焼き付けをしない限り永遠に固まらないんです。

焼付けというとなんだかバーナーで炙っているイメージを持たれるかもしれませんが、焼付けの窯という部屋の中で塗料が固まる温度(例えば170度など)にする事で塗料が固まる仕組みです。(ラインもありますが、今回は混乱するので取り上げない事とします。)

ですので穴のない板などを塗装する場合、吊り穴を通常2か所開けて100均で販売しているような薄型フックでぶら下げて塗装するのです。

どうしても穴を開けたくない場合は見えない面に穴の開いた小さな板を溶接して焼付塗装の後に外す方法もあります。

また置いて塗装しない理由がもう一つあります。

それは焼付塗装を行っている間に空気中のホコリが落ちてきて仕上げ面に乗ってしまうからです。

ですのでできるだけホコリが乗らないように吊って塗装する方法が取られているのです。


焼付塗装における吊り穴は、
「作業の都合」ではなく「品質を保つためのもの」です。
設計段階であらかじめ考慮しておくことで、

  • 不要な加工の手間を減らせる

  • コストを抑えられる

  • 仕上がりの品質を安定させられる


といったメリットがあります。